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第21回 あっと言う間のツアーの1年

2006.11.18

今年も残すところ後1試合で、女子プロゴルフの全ツアースケジュールが終了する。
3月に開幕して11月までに36試合、ツアーの1年はあっと言う間である。
シーズンオフから心待ちの開幕だが、始まると実に早い。
あー始まったかと思っているうちに、気が付くと新緑の5月。
良い季節だといい気分も束の間、半袖のウェアはいつのまにか夏の雰囲気、猛暑との闘いがいよいよ来たかと一寸頑張っているうちに秋の陣、とこんな具合である。

秋は競馬で言えば第四コーナー。
男女プロ共にゴールを見据えて特別な盛り上がりを見せ、そして終了する。
沖縄から北海道まで全国で展開されるトーナメントは移動も一仕事である。
毎週変わる宿、ルームナンバーが先週とごっちゃになってしまうなんて言うこともよくあった。以前ツアーに出ていた頃、いつも「男子プロも女子プロもみんな浦島太郎と花子になってしまう」と思っていた。1年はおろか5年10年20年が、気が付かない間に過ぎてしまう。
大好きなゴルフを職業として調子が良い時も悪い時もいつも夢中でゴルフを追いかけている。先週、その大会出場30回と言う中島常幸が優勝したが、中島はまだ竜宮城の現役だとそんな思いがした。

“中高年の星” 中嶋常幸選手
日本シニアオープンに続いて 出場2試合連続優勝
写真提供:(株)太平洋クラブ
プロにとってトーナメントでプレーを続けると言うことは、賞金獲得高を上げる以前に最もこだわる所である。少しでも長いことトーナメントと言う舞台でプレーをしていたいと感じているプロが殆どである。そしてその舞台は大きければ大きいほどプレーヤーは燃える。
大会用に整備されセッティングされた難易度の高いコースで自分を試し、培ったものを披露する自己表現の場でもある。その成果は賞金となり勝てればこんな幸せなことは無い。
試合でなければ味わえないゴルフがそこにあるからだ。
ジュニア競技に出場していた当時の中島常幸
(社)日本プロゴルフ協会「30年史」より

ゴルフは息の長いスポーツであり、性差、年齢を超え一生追いかけても興味が尽きない素晴らしいスポーツである。
 

次回更新予定:2006年11月25日

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