日本で桜が咲く頃、米国ジョージア州・オーガスタナショナルGCではアゼリアが満開になる。毎年4月の第一週に開催されるマスターズトーナメント。
世界で最も華やかで美しいトーナメントと言われている。
私がオーガスタを訪れたのは、1996年の60回大会であるからもう11年前になる。
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アゼリアの名を持つ美しい13番ホール
1996「マスターズ ジャーナル」より |
それは初めての海外トーナメント観戦であった。
水曜日の練習日から大会4日間、毎日会場に足を運んだ。
最初から最後まで感激と感動の5日間だった。
会場に入る前、見たことも無いほどの広大なスペースの駐車場の車の数に、まず驚かされた。わくわくしながらメインエントランスを通過し、会場に入るとすぐにショップがあったせいかその辺は人で溢れていた。すぐに観戦用の椅子を買い1番ティーに向った。
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ショップ前に並ぶギャラリー達
筆者撮影 |
少し行くと目の前に広がった一面の緑の世界、さえぎるものがなく数ホールは見渡せるようなスケールである。視野が今までの120度から240度に広がった感じがした。
空と緑とモザイクにも見えるギャラリー達(マスターズではパトロンと言う)のコントラストに感激。練習日にもかかわらず最終日並の人の数である。
聞くところによると、本戦のチケットが手に入らない人も多く、練習日の方が本戦よりも入場者数は多いと言う。
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1番ホールサイドより
筆者撮影 |
また他のメジャーでは見られないパー3コンテストのイベントも行われ、選手を間近に見ることができ、観戦する側にとってはこの上も無い楽しい企画である。
本戦のコースに隣接しているコンテスト会場には練習ラウンドを終えた選手達が次々にやってくる。その日はジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、タイガー・ウッズの豪華な組み合わせだった。
当時ウッズはスタンフォード大の学生でまだアマチュアだったが、すでに次のゴルフ界を担うスーパースターとして注目されていた。
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Par3コンテスト プレー中の左からJ・ニクラウス、T・ウッズ、A・パーマー
筆者撮影 |
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水曜日の練習日用チケットと本戦のチケット
筆者所有 |
私のオーガスタ初日は、マスターズと言う大会の玄関先を覗いただけの、まだ中には入っていない、そんな感じの一日で終わった。
次の日から始まる大会に胸を躍らせ会場を後にした。
次週もマスターズの思い出をつづらせていただく。
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