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ごるスタ 桝井映里のゴルフコラム
毎週土曜日更新

第37回 春先のコース

2007.3.10

第一打ナイスショット、セカンドも良いショット、でも一寸足りなくて絶好な花道にあるボール。しかし近づいて見るとボールのライは、薄い芝生でほとんど砂の上。
見ただけで良いショットのイメージが遠くなる、と言う経験ありませんか? 春先によくあるケースなのです。

遠目に見ただけでは問題のないグリーン周り ボールのライは砂交じり

たまにプレーするアマチュアにとっても、練習を積んでいるプレーヤーにとっても春先のコンディションは難しいものである。難しいライには簡単に処理できるクラブ選択もあると言うことを知っていただきたい。

グリーンに近いアプローチショットはアプローチ用ウエッジと決めている人が多い。
状況が通常であればそれで良いのだが、悪いイメージしか浮かんでこないライでは、クラブは状況に合わせて選ぶようにした方が得策である。しかし、試したことが無いクラブだと距離感も打ち方にも自信が持てないと言うことも確かであるが、これを脱皮しないといつまでも恐怖と失敗の繰り返しになってしまう。
パター感覚で試してみると、小さい動きでも十分転がってくれる。
もちろんパターで届く20~30ydなら、パターはお勧めである。

砂混じりのライではウエッジよりロフトの無いクラブで転がす

アプローチの鉄則は転がしと言われるが、常にバンカー越え用のショットをしようとしているプレーヤーが多い。ロフトのあるクラブでボールを上げてピンにぴたりと寄せる格好いいあのスタイルである。成功すれば格好良いが失敗すると何ともみじめで悔しい。
そこで、どんなところでも悪いライに遭遇したらロフトの無い(アプローチウエッジより9番~7番アイアンなど)クラブで初めからゴロで良いと思えば良い。
上手く打てなくても転がって前に行ってくれれば同じ。
ショットの大半のミスは、ボールを上げようとすることから生まれる。低くても良いと思う気持ちがこのショットの成功につながる。是非試していただきたい。

ゴルファーにとって砂は嫌われ者であるが、この砂がきれいな緑の芝生を育ててくれるのだから、一面の緑の芝生でプレーしたければこの春先のコンディションには我慢しなければいけないのだ。芝生の育成には温度が必要で砂の細かい粒子のキラキラが太陽の熱効果を上げてくれる。打った跡、芝がむけたところには砂を埋め早く芝が育つようにするのである。砂を見たら緑の芝のためと思って欲しい。

砂を入れたディボット跡

   
 

次回更新予定:2007年3月17日

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