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ごるスタ 桝井映里のゴルフコラム
毎週金曜日更新

第50回 誘われるゴルファーに

2007.6.8

初ラウンドから45年の歳月が流れ、ずい分多くの人達と一緒にプレーをさせてもらった。
始めたては、両親の友人のおじさん達の中に入れてもらい、学生時代は部活動としてのゴルフに励み、その後は競技主体で緊張のゴルフを楽しんだ。

人の振り見て我が振り直せとは、ゴルファーにとって意味多い。
スイングもさることながら、人の立ち居振る舞いは良きに付け悪きに付け参考になる。
振り返れば私も反省すべきことが沢山あり若気の至りと恥ずかしく思っている。
ゴルフが順調に行っている時には、みんな紳士と淑女である。しかしゴルフにミスはつき物である。ミスした後が人の勝負どころ。紳士、淑女のままでいられるかである。

ゴルフにミスはつき物思うようにいかなかったと肩を落とす行為も気をつけたい(筆者)
第7回ワールドレディスにて

以前目にした素敵な紳士、某有名会社の社長で皇族の親戚にも当たるその人は、素振りから見てかなりの腕前、ルックスも良かった。
それはトーナメントの前日に行われるプロアマでのことだった。
一番ホールのティーショット、みんなが見守る中、打ったボールはヒールに当たり左前方にわずかに転がっただけであった。しかし、彼は悠然とティーを拾い照れもせず、余分なことを語ることなく何事もなかったように素敵なままであった。

ミスした後の振舞い方にもいろいろあるものだ。何とも格好良かった。
良いショットをした時より、ミスした時に格好良いと思われると言うのは、余程の余裕かもしれない。日頃のその人が出るのだから一朝一夕に真似できるものではない。
残念ながらその時の様子がわかるものは残っていないが、私の中に鮮明に刻まれている良き思い出である。もし一緒にラウンドしていたら、あの先はどんな一日だったのだろうなんて考えてしまった。

一日楽しく過ごすには、お互いに配慮が必要

そう言う素晴らしい雰囲気とは裏腹に、一日中余分なことばかり言ううるさい人とラウンドした日は、不愉快で二度と一緒に回りたくないと心ひそかに思ってしまう。
プレーするなら、周りの人を不愉快にさせないマナーは身に付けておかなくてはいけない。自分も二度と回りたくないと思われないように心しなければと、嫌なケースも参考にしている。ゴルフは上手い下手より、流れをスムーズにする努力と周りを不愉快にさせない配慮が大切である。


ゴルファーにとっての最終目標は「またあの人と回りたい」と言われるゴルファーになることである。

今回の第50回をもちまして、『桝井映里のよもやま話』は終了させていただきます。
短い期間ではありましたが、お付き合い有難うございました。

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